
鵜の目鷹の目、世界の目!
「世界を見る目」を養おう! それも一方向からの見方にとらわれず、水中からや地べたから空を見つめているであろう鵜の鳥の地道で懸命な目線も忘れず、空から地上を俯瞰する鷹の鋭い大局観にも学びつつ、世界の諸問題を一緒に考えようではありませんか? そして独りよがりに陥らず、他者の意見も取り入れ、世界の批判も受け入れながら、より良い日本社会を作り上げるべく一歩一歩進もうではありませんか?
=Look up from under the water and from the ground with a cormorant’s eye,
=Look down from the sky on the whole scene with a hawk’s eye,
=Embrace the views of the world.
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私は38年間にわたる商社生活(この内23.5年間の海外生活)と12年に及ぶ造船所生活、そしてその間、様々な異業種交流・国際交流を経験し、現在は、個人勝手事務所を設営し、自らの経験なり僅かながらの知見を次世代に伝えることにより、仮にも、若い人たちの思考、姿勢が停滞気味、閉鎖状況にあるものであれば、これを開き背中を押すようにしたい、との願いを持つものです。大それた物言いをいう様ですが、已むに已まれぬ思いに突き動かされての妄言であります。 ご寛恕頂き、仕事に、生活に、海外との交流の場の一つのヒントとして、お読みいただければ幸甚です。
私は、過去半世紀以上にわたり、米、英、日の地において、New York Times、 (London)Times、Economist、日本経済新聞等をフォローしており、勿論他にも多数の有力紙があるなか、可能な限り幅広い考え方を取り入れ、ビジネスの指針の一としてきております。
まだまだパンデミックは収まらず、自らの行動にも制限を加えなければならない中、そして個人での行動範囲、容量には制約もあり、先ずは、NYTをベースにして、「こう言ってますよ、こういう見方もありますよ」という記事を抄訳スタイルで紹介し、時には私自身の意見、論評も加えつつ、皆さんとの意見の交換をできれば、と願っております。 2021年9月から始めており、アップデートしてゆきます。
モリシップラン 森島英一
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TABLE OF CONTENTS

2025年02月16日 鵜の目鷹の目、世界の目
Look up from under the water and from the ground with a cormorant’s eye, Look down from the sky on the whole scene with a hawk’s eye, Embrace the views of the world.
ヴァンス氏、土台を構築中
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New York Times International Edition 2/15-16/2025(週末版)
OPINION
(by Kristen Soltis Aderson, Contributing Writer)
(本欄末尾の編集註によると、アンダーソン氏は、共和党における世論調査担当で、関連著書もあり、と)(本欄記事全文及び写真、ファイルにあり)
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抄 訳
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JD Vance(JD ヴァンス)は、ドナルド・トランプやイーロン・マスクの様な派手な話題を提供していないかもしれないが、彼こそ、政治を長い目で見るなら注目すべき人間だ。
彼の副大統領としての任務の中でも、特に今週パリでの、米国のAI分野における世界的リーダーシップ発揮の抱負に向けての彼の演説において全面的に提起された戦略こそが、米国が進むべき道筋を明示する立場であることを唱えるものとして万全の準備でもって選ばれ明らかにされたものと言える。我々は今や、AIを管理抑制すべき脅威と見る姿勢ー これは彼の前任副大統領、カマラ・ハリスの姿勢であったが ー これを乗り越えて、AIを新しい機会提供の原動力と捉え、動くべき、というヴァンス氏の力強い議論は大方の注目を集めたのだ。
彼の技術についての物言いは、あたかも、自分のWiFiのパスワード変更に「若いもん」のヘルプを必要としない男の如きであった。
これはまさしく我が国の政治家への教訓ともなるもので、首都ワシントンにおける老人支配態勢に一線を画すものであると言える。
彼のパリでの発言内容は、米国の政党の一つにあって、国の将来を作り上げるための課題に焦点を絞り、雄弁に語る新世代指導者を見るがごときであった ― 単に過去の政争問題を焼き直すのではなく。
(HM注)
以下に、かなり詳細に渡り、ヴァンス氏の生い立ち、経歴、言説、人柄を評価の上、トランプ氏を大統領に選んだ支持層が抱く「指導者のイメージ」をヴァンス氏は若いヴァージョンとして具備している ― 例えば、闘う姿勢、批判への無頓着、ポピュリスト的姿勢 ― もので、トランプ氏の後任として4年後には有望であろう、と位置付けています。
種々の情報や、私の家族となっている米国籍女性(息子の妻)の話等に接し、私自身の抱く印象も、同様であり、むしろトランプ氏以上の、包容力と冷静さと分析力も兼ね備えた人物のように感じます。 勿論、本記事の筆者が共和党の世論調査担当である点、身びいきもあるとは思いますが。
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2025年02月12日 鵜の目鷹の目、世界の目
Look up from under the water and from the ground with a cormorant’s eye, Look down from the sky on the whole scene with a hawk’s eye, Embrace the views of the world.
(HM註):-
歴代民主党政権下の財務長官5氏による意見書
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New York Times International Edition
2/12/2025
Opinion
(NYTI 2/12/2025 紙上「オピニオン」欄に、直近
民主政権3代において財務長官を務めた5氏が
連名にて共通の認識・意見として投稿している
もので、注目に値すると考えます。)
DOGE is corrosive to American democracy
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「政府効率化省」はアメリカの民主主義体制を
腐食するものだ
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OPINION by Robert E. Rubin
Lawrence E. Summers
Timothy F. Geithner
Jacob J. Lew
Janet L. Yellen
我々5名は、ぞれぞれ、第70代、71代、75代、76代、そして78代目の財務長官に任命された当時、各自は米国憲法を支え、守って行くという宣誓を行ったものだ。
我々の役割は多方面に亘るものであった。
我々は、その時々の大統領の政策目標を推進し、国際舞台における米国の経済上の国益を顕示すべく、健全な金融政策の立案実行に務めたものだ。 しかし、これを実行するにあたり、我々の最も基本的な責務として認識していたのは、米国の法律と憲法の忠実なる順守施行であった。
我々の場合は幸いにも各自任期中において、国家の財政金融上の約束事をなし崩しにしてしまおうと言う動きはなされなかったものだ。
残念ながら、最近の報道・報告によると、
そのような動きが今進行中ではないかという懸念を抱かせる確かな状況が見られるのだ。
歴史的に我が国の金融財政行政は、不偏不党を旨とするごく少数の職業公務員によって運営管理されてきている。
最近にあってはこの基準が外されており、これら不偏不党の役人の役割が、いわゆる「DOGE」(⇒Department of Government Efficiency = 政府効率化省)よりの政治的被任命者(political appointees)により崩されつつあるのが現実だ。 その一例が、財務次官だ。
このポストは、過去80年間にわたり、公務員専用に割り当てられてきているものだ
― それはひとえに、連邦財務資金の公正なる管理と支払い実行に関わる公的信頼感を担保するためである。-
最近のアポインティー達は、公務員同様の厳しい倫理検証を受けてきていない
― 中でも一人は民間企業人でいながら公的役割を得ている
ー これは控えめに言っても金銭上の利益相反の様相を呈している。
アポインティー諸氏は私的個人情報 ― 社会保障ナンバーとか銀行口座情報等 ― の取り扱いの訓練も経験も不足している。
抄訳:これによる外敵への情報漏洩のリスクもあり、現実に先週には連邦裁判官による、これらアポインティーの収支行政への関与を差し止める命令も出されている。我々がこの意見書を投稿すると言う異例の行動に出たのは、仮にも、連邦政府資金に関する専横的且つ気まぐれな政治判断及び取り扱いと言う違法な、そして我が国の民主主義制度に有害な行動を許してしまうリスクに警戒心を抱くものであるからだ。
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(HM註: ルービン、サマーズ、イエレン等5人の財務長官経験者連名という異例の意見書は注目と傾聴に値すると考えます。
特に既に走りだしているトランプ政権の、浮かれ気味と言っても言い過ぎでないほどの、言いたい放題、やりたい放題には党派の違いを乗り越え、警戒の要がありますね)
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