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小説「ザ・シッピング・マン」翻訳出版にあたって

私は、2002年に韓国日商岩井社長を経て佐世保重工業に入社、12年に亘り経営に参画し、昨年6月に退任しました。 3年前に、アメリカ人著者による「The Shipping Man」を、あるギリシャ船主から紹介され、読み進むうち、「これはオモシロイし、船の世界に憧れや関心を持つ人達への良い教本にもなるのではないか」と直感し、又、私の現役時代以来の「次世代の育成」という志しにも合致するとの思いにより、著者、マシュー・マックリーリ氏と相談の上、正式に日本語訳を発刊することを決意し、綿密な翻訳、編集、校正、装丁、製本作業を行ってきた結果、今般、発刊に至りました。 ビジネス・アドヴェンチャー・ストーリーと船舶ビジネス用教本とを兼ねた、「楽しみながら学べる」、「気軽に読んでいるうちにビジネス感覚も身に付く」本であると愚考いたしておりますので、船や海に関心のおありの向きにお勧めいたします。

ニューヨーク在のヘッジファンド・マネジャー、ロバート・フェアチャイルドは、ファンド運営に苦吟する中、偶々、船舶投資の機会と遭遇し、これにのめり込むこととなり、案件の確保、実現のため、ドイツ、ギリシャ、ノルウェーと飛び回り、シッピング・マンとして名を上げるべく奮闘するが... と言うストーリー展開で、ロマンスあり、ハードネゴあり、滑稽な失敗もあり、で、商社マンの世界にも通ずるものがあろうかと。

既に、アマゾン・ジャパンで発売開始されておりますので、案内をご検索、ご一見下さい。 原語版も閲覧可能です。 原語版は、28,000部を販売済みにて、同著者の第二弾、
「Viking Raid」(第一弾の続編)も刊行済みで、その翻訳も私の方で作業中です。


読者の声 …①
「ザ・シッピング・マン」読了、感激さめやらず。「舟屋」をやっていてよかった、という心境。日本にはこの分野の小説は殆ど見かけない。森島さんの邦訳の労は素晴らしい。 
(日本郵船 渉外グループ調査役 合田浩之)
読者の声…②
紹介のあった上記訳本、早速アマゾンで購入、読了。ヒルマー・レクステン等、往時のメイジャー・プレヤーの名前も出ており懐かしくも興味深く読んだ。もう少し若ければ、もう一度シッピング・ビジネスに関わりたいと思う内容だ。
(元 ギヤバルク・ジャパン 社長 灰野悦昭)